ごあいさつ

セカンドライフ(人生の後半生)に必要なもうひとつの保険”を。

回は人生の後半におけるもっとも大きなリスクを「意思能力の喪失」であると考えます。
病気やケガなどで人事不省に陥ってしまった時、認知症になってしまった後、 死んでしまった後には、もはや自分自身でモノ・コトの選択・決定を行うことができません。何も備えずに、そのような事態に遭遇された本人は認識できないと思いますが、悔いが残るのではないでしょうか。

あらかじめ意思決定をしておかないと、自分の本意ではない選択をされたり、その決定を家族に委ねることが家族にとって大きな負担になることがあります。たとえば、病気やケガをした際の治療方針、延命治療・緩和ケアの実施の判断、認知症を発症した後の介護の場所、亡くなった後に残された家族の教育や生活のこと、自分の葬儀、お世話になった方へのご挨拶や身の回りの整理のことなどが上げられます。

万一のための生命保険や損害保険は金銭的な損失の填補はしてくれますが、意思決定の代行はしてくれません。回はタイミングはわからないものの、必ず発生する「意思能力の喪失」に対する備えを、人生の後半生に必要な”もうひとつの保険”と位置づけます。そして、“Happy Endingカード”の普及によって、意思能力の喪失をお仕舞い(Ending)ではなく、通過点(Connecting)と考えることで、身も心も安らかなセカンドライフの実現をサポートします。
この取り組みが超高齢化社会における諸問題の解決の一助になれば幸いです。